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黒豆
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黒豆は大豆の仲間で、正月のおせち料理には欠かせない食材です。
黒豆には、血行を改善して排尿力をアップし、むくみやほてりを解消する効果がしられています。
東洋医学の世界では、すでに1000年以上も昔の医学書に、このような黒豆の健康効果について詳しく書かれているほど、その薬効については古くから認められていました。
中医では、黒豆の煮汁には、喉の痛みや声枯れ、声をよくする効果があると考えられています。
正月のおせち料理にある黒豆には、「豆に達者に」の願いが込められています。
栄養的にすぐれたものを持っていて、黒豆のタンパク質を構成するアミノ酸には、リジンアスパラギン酸、グルタミン酸などが豊富に含まれています。
また、大豆と同様、リノール酸やレシチン、サポニンを多く含みますが、ビタミンB1の含有量が大豆よりずっと多いのが特徴です。
渋味成分のサポニンは、血管についた脂肪を除去する働きや、血中コレステロール調整の働きが期待されているので、ダイエットや肥満防止に効果があると考えられています。
また、黒豆にはイソフラボン、アントシアニンも豊富です。
イソフラボンは、骨量を維持し、骨量を増加させる働きがあるので、骨粗しょう症予防に役立つと考えられています。
女性ホルモンに近い働きをするので、更年期障害などの女性の体のトラブル改善に効果があります。
アントシアニンには目の疲労回復や白内障の予防、毛細血管を保護修復する働き、肝機能の向上や高血圧の予防、紫外線やストレスなどが原因で発生する活性酸素を抑える抗酸化作用などの効果が期待できます。
黒豆を水からゆでた、そのゆで汁に黒砂糖を混ぜて、お茶がわりに日に数度飲むと、咳が止まり、のどが楽になり声がれを治します。
中国で昔から用いられている薬酒・豆淋酒を飲むと、体が温まり、冷え症、低血圧の症状が改善されます。
豆淋酒の作り方は、日本酒1.8lに、フライパンで炒って殻を取った黒豆360gをつけこみ、冷暗所で2~3ヵ月保存します。
その後、ふきんなどでこして、出来上がりです。
これを毎晩、就寝前にさかずき2杯ほど飲みます。
産後の経過が思わしくないときにも、豆淋酒は効果があります。
黒豆には、強い解毒作用のあることが知られています。
魚や肉などを食べてあたったときにには、黒豆の煮汁を飲むと治ります。
強い中毒の場合は、黒豆と甘草を2対1の割合で合わせて煎じると、より効果的です。
黒豆の煮物をつまみながらお酒を飲むと、悪酔い防止ができます。
これは、黒豆の解毒作用と肝機能のフォローによるものです。
さらにお酒の後に黒豆茶を飲めば、二日酔いの防止に役立ちます。
黒豆茶の作り方は、700mlの水に150gの黒豆を入れて、半量になるまで煮つめます。
これを1日3回に分けて飲みます。このお茶はせき止めにもなります。
大豆よりビタミンB群の豊富な黒豆には、いっそうの強壮効果があります。
煮豆を食べるだけでも十分ですが、より効果を期待したい場合には、豆乳にして飲むと良いでしょう。
黒豆を一晩水に浸して、やわらかくしたものをすり鉢ですりつぶし、ふきんでしぼります。
この汁を温め、ハチミツを加えて飲みます。
すりごまを加えると、さらに男性のスタミナアップがはかれます。
黒豆を常食すれば、リノール酸とレシチンの動きによって、血管も丈夫になります。
また、サポニンが血中の脂質の酸化を防ぎ、コレステロールを低下させるので、動脈硬化の心配な中高年には最適です。
黒豆に含まれるレシチンは悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を防ぎ、サポニンは強い抗酸化作用でがんや肥満を防ぐ効果があるとされています。
こうした働きから、黒豆はダイエットを強力にサポートする食品と言えるでしょう。
市販の炒り豆は、もちろんそのまま食べても美味しいが、保存食材として利用できます。
米に2合に対して、炒り豆を40g程度混ぜ、2合分の水と塩少々を入れて、約20分置き、普通に炊き上げると、簡単黒豆ご飯の出来上がりです。
豆料理は手間がかかり苦手という人にお勧めです。
黒豆の健康パワーに、同じく栄養価が高い黒ゴマと牛乳をプラスしたのが黒ミルクです。
黒ゴマは骨を丈夫にし、肌をつややかにして全身の老化を防ぎます。
牛乳は体をうるおして体力をつけるので、栄養が不足しがちなダイエット中には最適です。
黒豆と黒ゴマは粉末にするので、栄養成分が吸収されやすくなります。
疲れやすい人、代謝が悪くて太りやすい人、むくんで体重が増えた人にもおススメです。
乾燥豆は、密閉容器に入れるか、購入時の袋のまま、冷蔵庫や湿気のない冷暗所に保存します。
この場合、1~2年くらいは保存できますが、古い豆は食味が落ち、煮崩れしやすくなるので早めに調理するようにしましょう。
また、一度に全部を味付けせずに煮て水気をとり、小分けしてラップに包み、冷凍保存しておくと便利です。