酢の栄養、効能効果

醸造酢には、穀物や果実から作るものと、エチルアルコールから作るものとがあります。

アルコール酢は、簡単に作れるので値段は安いのですが、栄養的には穀物酢や果実酢に比べて劣ります。

穀物酢の原料は、小麦、米、酒粕、コーン、などがあります。
なかでも米酢は、日本独特のもので、米の成分に加えて多量のアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを含む栄養価の高いものです。

一方の果実酢は、りんご酢やぶどう酢などで、欧米では、もっぱらこうした果実酢が利用されています。

合成酢は、氷酢酸を原料にしたもので、醸造酢とちっがて、栄養面では見るべきものがありません。

酢の代表的な健康効果は「疲労回復」と「血液サラサラ」効果です。
酢に豊富に含まれる酢酸やクエン酸などの有機酸は、疲労のもとになる乳酸を分解して疲れにくい体にします。
また、体内の老廃物を分解する働きがあります。

酢の健康効果を期待するなら、合成酢ではなく、黒酢や玄米酢などのように時間をかけて発酵させた自然の醸造酢がお勧めです。

さらに酢の酸には、細菌に対する殺菌作用があることは良く知られています。



酢の疲労回復効果

疲れたときに酢を飲むと、疲れが取れ、体がリフレッシュされます。
疲れると筋肉の中に乳酸が溜まりますが、これを酢の有機酸が燃焼させてくれるものです。

りんご酢とハチミツをそれぞれ小さじ2杯、コップ1杯の水に溶いて毎日飲むと、疲労が取れ、健康維持に大いに役立ちます。

また米酢5mlを水で適当に薄めて、日に2~3回飲むのも、疲労回復に抜群の威力を発揮します。
疲労の度がひどいときには、米酢の量を増やしてもかまいません。

ただし、胃の弱い人は、飲み過ぎないように注意しましょう。

酢の肥満予防効果

肥満は生活習慣病の温床です。
とくに中年以降の肥満には警戒しなければいけません。

天然醸造酢に含まれるアミノ酸は、肥満の原因である脂肪が、体内に蓄積するのを防いでくれます。

肥満が心配な人は、毎日、米酢かりんご酢を飲む習慣をつけると良いでしょう。

りんご酢

カルシウム吸収サポート作用

カルシウムは、胎児の骨格や神経組織の発育に欠かせない栄養素です。

妊婦は勤めてカルシウムの摂取を心がけなければなりませんが、酢がそれをサポートしてくれます。

酢にカルシウムが含まれているのではなく、酢がカルシウムの吸収率を高めてくれるのです。

魚のマリネ、魚の南蛮漬け、酢豚など、魚や肉と酢を上手に組み合わせた料理を多く食べることで、効率の良いカルシウムの補給が可能になります。



酢の水虫改善効果

鍋で熱した酢を洗面器に満たし、その中に患部を浸して温めます。
酢が冷めたら、再び温め直して患部を浸します。
これを30分にわたって数度繰り返します。
1日1回、数週間行うと、酢の殺菌作用で水虫が治ります。

酢のわきが改善効果

脱脂綿に酢をしみこませたもので、毎日わきの下を拭きます。
酢の殺菌作用で雑菌の繁殖を防ぐと共に、汗腺を引き締め、汗の分泌をおさえてくれます。

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