赤松(アカマツ)  別名:メマツ

  • 薬効:去痰、滋養強壮
  • マツ科マツ属 常緑高木
  • 分布:北海道、本州、四国、九州
  • 生育場所:山地、野原
  • 採取時期:秋~冬
  • 利用部位:葉、果実、松ヤ二
  • 利用法:薬用、食用、茶用、その他

アカマツ

赤松(アカマツ)とは

赤松とは、山野に見られるマツ科の常緑高木で、高さはおおよそ30~35mほどです。
大きいものは高さ50mに達するものもあります。
植林も行われているので、主に内陸で生育し、海岸には黒松が多く見られます。

樹皮の上部がむけやすく赤褐色になることから「赤松」の名がつきました。
幹の下部は黒赤色をしています。

花は雄花が若い枝の下に多数つき、雌花は先端に1~3個つきます。
花粉は黄色の粉状で飛び散り、花粉症のアレルギーに悩む人も多くいます。

赤松の樹皮の割れ目から出る樹液は、塗料のワニス油、テレビンチナと呼ばれる軟膏の原料になります。


赤松の利用法と効能

採取時期と使い方

枝に小さな傷を付けるとにじみ出る松ヤ二を採取し、2~3日天日干しして瓶などに保存します。

松ヤ二10gをアルコール盃1杯分に溶かし、さらにコップ1杯の水に溶かして飲むと痰の絡みを緩和します。

生の松葉200g、同量の氷砂糖を35度の焼酎1.8ℓに漬けて1ヵ月ほど寝かせて飲む松葉酒は、低血圧や貧血などに良いと言われています。
精油分は、リウマチや筋肉痛の治療に用います。

また、生の松葉は、風呂に入れると冷え性や神経痛などに効き目があります。
松葉で天然のサイダーもつくることができます。

食用以外では、松ぼっくりが、リースをはじめとした工芸品の材料としてよく使われます。



松葉サイダー

【材料】500ml分

松葉…50g
水…500ml
白砂糖…60g

松葉サイダー

【作り方】

  1. 鍋で水を沸騰させ、砂糖を入れ冷ましておく。
  2. 松葉の新芽は、ハカマからすべて外し、流水で数回洗う。
    葉は、日に当ててしまうと、サイダーに干し草のような香りがついてしまうので、摘んでからサイダーにするまで、日なたに出さないようにする。
  3. 口の狭いガラスの容器を殺菌し、その中に松葉を入れ、そこに人肌くらいに冷ました砂糖水を、じょうごを使って瓶の中に入れる。
  4. 容器に栓か蓋をのせ、日当たりのよい場所に2~3日置いておく。
    酸味が出てきたら、栓をして冷暗所で保管する。晴れの日ほど早くできる。

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