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菊の花
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菊の原産は中国大陸とされ、日本でも古来から栽培された多年草です。
食用菊は、青森や山形、新潟などの特産物で、近年では八百屋やスーパーでも1年中パック詰めされた菊の花を買うことが出来るようになりました。
花弁をバラバラにして、少量の酢を加えた熱湯でサッと茹でて、酢の物や和え物として利用します。
食用菊は甘ギクとも呼ばれ香りの高い菊で、栽培品種としては「阿房宮(あぼうきゅう)」や「おもいのほか」などがあります。
強い抗菌作用をもつため、刺身のつまなどに添えられたりします。
菊の花の色素成分ルテインは、優れた抗酸化作用で目の黄斑部の保護など、視力低下予防が期待されます。
菊の花に含まれるサポニン、クロロゲン酸には、それぞれコレステロール調整、血糖・血圧調整による生活習慣病の予防効果があります。
菊の花は体を冷やす性質があります。
冷えや下痢の症状があるときは、たくさん食べ過ぎないように気を付けましょう。
菊は中国が原産で、チョウセンノギク(北方原産)とシマカンギク(南方原産)の交配種と考えられています。
中国では菊は、不老不死の薬草と言われて、花を乾燥させたものを漢方として用い、解熱、解毒、鎮痛、消炎などの薬効があると言われています。
菊花は主に高熱・軽度の悪塞・頭痛・口渇などの風邪の症状を取り除く目的で用いられます。
同じような風邪の症状を取り除く生薬に薄荷(はっか)、桑の葉、葛根(クズの根)などがあります。
日当たり、排水のよい所で栽培し、春に苗を植えると秋にたくさんの花を咲かせます。
10月頃に花を摘み取り、花弁だけを天日で乾燥させます。
甘菊花(白菊花)、杭州産の黄菊花(杭菊)、安徽省原産の白菊花が生薬として用いられています。
野菊の花としてはシマカンギクが知られ、熱をさまし、解毒の力が強く、化膿症には菊花単味、あるいは金銀花(スイカズラ)や蒲公英(タンポポ)を配合して用います。
菊花の味は甘苦で、アデニン、コリン、フラボン類などが含まれています。
その他、菊花茶、菊花酒など市販のものを利用してみるのも良いでしょう。
食用菊は生薬の菊花とは別物です。
生薬に比べ、効力は落ちますが、薬膳で同様の効能として扱います。
菊の花を乾燥させた菊花の五性は「涼」で、体を冷ましますが、これは菊花のもつ水製エキスによるものです。多量に摂取すると解熱作用が強まりますが、循環器官への障害の恐れがあるので注意しましょう。
菊は余分な水分を排出し、吹き出物や便秘の改善などデトックス効果も高いのが特徴です。
科学的にも菊は、人が本来持つ解毒作用であるグルタチオンの生産量を増やすことが確認されています。
菊の薬膳的効能の一つに、目のトラブルを改善させることがあります。
疲れ目、かすみ、ドライアイなど目のトラブル以外にも、花粉症や頭痛などの、表層に出る諸症状に効果があるとされています。
目に付随する頭痛やめまいなどにも効能があります。
デスクワークや細かい作業など、目を酷使する人にお勧めです。
菊の摂取方法は、ハーブティーがポピュラーでお手軽です。
デスクワークの人は、オフィスで淹れて一息つくのも良いでしょう。
菊花茶のキク科特有の香り成分テルペンには、自律神経を安定させてイライラを改善、リラックス効果があります。
熱に強いルテインと、菊の花の香りテルペンとの相乗効果に期待。
乾燥させた菊の花のハーブティーはイライラをおさめます。
ハードなデスクワークなどで、目の疲れが激しい時や便秘や吹き出物などの改善にブレンドハーブティーがお勧めです。
ほのかな苦味があるため、中国緑茶などとブレンドして飲みやすくするのが良いでしょう。
様々な産地があり、中国の杭州産が有名です。
また菊の香りにはリラックス効果があり、枕元のポプリとして使用しても良いでしょう。
目の充血や熱をともなう風邪の初期症状の水分補給におススメ。
【作り方】
1.耐熱皿に菊の花を重ならないように並べ、電子レンジ弱で5~6分加熱し、乾燥させる。
2.1をカップに入れてお湯を注ぐ。
※花丸ごとだと香りが強すぎる場合は、花弁だけを使う。ハーブや紅茶のようにして飲む。
食用菊は花びら(花弁)の部分に酢を加えて茹でる。
シャキシャキとした歯ざわりを楽しむため、茹ですぎには注意しましょう。
八重咲の黄色の菊の花を蒸して薄い板状に乾燥させたものを菊のり、干し菊などと呼び、長期保存に最適です。
家庭では一度に食べられない場合、一度茹でた菊の花を小分けにしてラップで包んで冷凍すると良いでしょう。