健康に良い食べ物  発芽玄米

  • 薬効:血中コレステロール低下作用 便秘 かっけ 血糖上昇抑制作用 血圧上昇抑制作用 動脈硬化 高血圧 滋養強壮 ガンや生活習慣病の予防

玄米を水につけて、わずかに発芽させた米が発芽玄米です。
血圧を下げる働きがあるとして注目されているγ-アミノ酪酸(GABA)が豊富です。



発芽玄米の栄養素と効能効果

血中コレステロール低下作用

発芽玄米の血中コレステロール低下作用は、胆汁酸、コレステロールの便中への排せつを促進する効果が関与していると考えられています。

紅麹との併用で、より効果が期待できます。
ただし、治療中の人は、紅麹を併用する際には医師と相談するようにしましょう。

血中コレステロール低下作用に対する試験

試験デザイン:被験者全員を投与群とするオープン・ラベル試験

血糖上昇抑制作用

糖に多く含まれる食物繊維が糖の吸収を緩慢にしていると考えられています。

血糖の上昇を緩やかにさせるギムネマ桑の葉と併用してもよいと考えられますが、糖尿病で服薬している場合には血糖値のコントロールに注意する必要があります。

血糖上昇抑制作用に対する試験

試験デザイン:比較対照試験

  • 対象:健常成人男女、平均年齢29歳
  • 人数:18人
  • 投与量:糖質50g相当の白米、玄米、発芽玄米
  • 結果:米飯を単回摂取させ、発芽玄米摂取後の血糖値AUC、インスリン値AUCは白米摂取後に比べて有意に低値を示しました。


血圧上昇抑制作用

γ-アミノ酪酸による交感神経抑制、血管拡張、抗利尿ホルモン分泌抑制作用などによるアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害、フェルラ酸によるNO合成、カリウムカルシウムマグネシウムなどによるナトリウム利尿作用が関与していると考えられています。

また、ACE阻害作用を有するペプチド類(イワシペプチド、ゴマペプチド、ラクトトリペプチドなど)と併用してもよいと考えられます。

高血圧症に対する試験

試験デザイン:比較対照試験

  • 対象:軽症高血圧高血圧(収縮期血圧:140~160mmHg、拡張期血圧:90~99mmHg)であり、合併症のない男女、平均年齢61歳
  • 人数:男性11人、女性7人
  • 投与量:白米、発芽玄米ともに米飯として360g/日を前・後期各12週間
  • 結果:発芽玄米摂取期間の収縮期および拡張期血圧は、摂取前と比較して有意に低下しましたが、白米摂取期間の血圧は、摂取前後において変化が認められませんでした。

発芽玄米の注意点

まれに便通が良すぎて、軟便となる場合があります。

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