煎茶とは

消費量の8割を占める日本茶の定番

煎茶とは、摘んだ茶葉を蒸して発酵を止め、揉んで仕上げられたお茶です。
バランスのとれた甘味と渋味、そして爽やかな香りが特徴で、日本茶消費量の約8割を占めています。

煎茶の中でも、5月初旬の八十八夜の頃に新芽を摘んで作られる「新茶」は、清々しい味です。

また、普通の煎茶よりも時間をかけて蒸した「深蒸し煎茶」は、甘味とコクがあります。

一般的な煎茶は、新茶(一番茶)の次に摘まれた二番茶です。
茶葉は濃い緑色で、針のように細くよれています。
水色(お茶を入れたときの色)は、澄んだ黄緑色です。

煎茶


煎茶の入れ方

うま味を味わいたいときは、ぬるめのお湯でじっくりと。
渋めがお好みなら、熱めのお湯で短めに。
好みに合わせて煎茶を入れましょう。

目安は上級煎茶で70℃、並煎茶で80~90℃

ひと言で煎茶といっても、煎茶には、並煎茶や上級煎茶、新茶や深蒸し煎茶など、色々な種類があります。
お茶の種類や好みに合わせて、入れ方を変えてみると良いでしょう。

基本は、うま味や甘味を引き出したいときには低めの温度で、渋味や苦味のきいたお茶を飲みたいときには熱めの温度で入れます。

例えば、新茶や上級煎茶は、70℃くらいの低温で入れると、その魅力であるうま味や甘味が十分に引き出されます。

一方並煎茶は、低温でじっくり抽出しても、新茶や上級煎茶ほどうま味や甘味がでません。
その代わり、80~90℃くらいの熱めのお湯でサッと入れれば、煎茶本来の渋味や苦味が引き立ちます。

色々試してみて、自分が好きな味を見つけると良いでしょう。


使用する道具

  • 急須、茶碗、湯冷まし(なければ茶碗で可)、やかん

基本の煎茶の入れ方

  1. 茶碗を温める
    沸騰させたお湯を茶碗の8分目まで注ぎます。
    茶碗を温めつつ、お湯を少しずつ冷ましていきます。
  2. お湯を冷ます
    茶碗のお湯を湯冷ましに移し、さらにお湯を冷まします。
    並煎茶を熱めのお湯で入れたときは、この工程を省きます。
  3. 茶葉を入れる
    急須に茶葉を入れます。
    ティースプーンに軽く1杯が茶葉2g、お茶1杯分の目安です。
  4. 急須にお湯を注ぐ
    湯冷ましのお茶を急須に注ぎ、蓋をして少し時間をおきます。
    抽出時間は上級煎茶なら約1~2分、並煎茶ならば約1分が目安です。
  5. お茶を注ぐ
    抽出時間がたったら、少しずつお茶を注ぎます。
    茶碗の半分ぐらいまで注いだら、いったん急須を軽く傾けて茶葉にもう一度お湯を浸透させ、さらに注ぎます。
  6. 最後の一滴まで注ぐ
    急須を立てて最後の一滴まで注ぎきります。
    2煎目は、茶葉が開いていて短時間で抽出されるので、時間をおかずに茶碗に注ぎます。

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