健康に良い免疫力を高める食べ物  春菊

  • 薬効:高血圧予防 がん予防 動脈硬化予防 骨粗しょう症予防 貧血予防 消化・食欲促進

春菊はキク科の一年草で、ヨーロッパの地中海が原産です。
西日本では「菊菜」として親しまれ、キクに似た香りが特徴です。

春菊は冬の鍋物に欠かせない野菜です。
しかし、近年は昔のようなクセが少なくなったように感じられます。

というのも、栽培の方法が露地栽培から砂利と水で育てる礫耕栽培に変わったためで、その分独特の香りや食感がやや薄れた感もあります。

やわらかく、クセの少ない近年の品種なら、鍋以外に洋風のサラダなどでも美味しく食べることができます。

しゅんぎく

鮮度の良い春菊は、葉先までピンと伸びていて柔らかく、見るからに元気が良いもので、葉の緑が濃いことが条件です。

これは、春菊の葉緑体にある緑の色素成分、クロロフィルに関係があります。
クロロフィルは、血中のコレステロールを下げる働きがあります。

しかし、茹ですぎると変色して効果が弱くなるので、短時間で茹ですぐに冷水にとるなど、変色を防ぐことが大切です。


春菊の栄養効能効果

春菊の栄養面での特徴である豊富なビタミンA(カロテン)は、緑黄色野菜の中でトップクラスを誇り、春菊100gで1日の必要量をまかなうことができます。

茹でてもカロテンは損失せず、鍋の具材としてや、天ぷら、和え物など、調理方法によってたくさんの量を食べられる野菜のため、ミネラルの補給減として役立ちます。

ビタミンではほかに、脂質糖質の代謝を良くし、細胞の再生や成長にかかわるビタミンB2も豊富に含まれています。
鍋物の具に使えば、魚や肉の栄養を無駄なく活かすことができます。

また、春菊は鉄分カルシウムカリウムなどのミネラル分に富み、貧血や骨粗鬆症予防、血圧の安定に有効です。

春菊の香り成分はテルペンという精油成分で、自律神経を安定させて、唾液の分泌を促したり、胃腸の働きを高める作用があると言われています。
また、筋肉のこりや痛みにも有効です。

春菊の注目成分

春菊の主な栄養素成分(可食部100gあたり)

カリウム・・・460mg
カルシウム・・・120mg
・・・1.7mg
ビタミンE・・・1.7mg
ビタミンC・・・19mg
ビタミンB1・・・0.10mg
β-カロテン・・・4500μg
葉酸・・・190μg
食物繊維・・・3.2g

しゅんぎく



春菊の栄養素を効果的に引き出す調理法

油と一緒に炒めて吸収率UP!かたい茎から加熱する

春菊は荒れた肌を正常にするβ-カロテン、シミを防ぐビタミンC、肌にハリを作るビタミンEを含む、美肌マイスターです。

油と合わせると吸収率が高まるので、炒め物がおススメです。
かたい茎から炒め、葉はサッと加熱すると良いでしょう。

春菊の健康美容効果倍増の食べ合わせ

春菊+にんにく

にんにくに含まれるアリシンは、春菊に含まれるビタミンB1の吸収率を高める働きがあります。

これにより、ストレスを緩和させたり、疲労回復を助けたりする効果があります。

おすすめレシピ:春菊と切干しのぺペロンチーノ



春菊の選び方

葉は濃い緑色でハリがあり、葉先まで瑞々しい。
葉が根元から密生していないもの。
茎は太過ぎず、切り口の断面が瑞々しく、変色していないものを選ぶ。

春菊の保存方法

春菊は乾燥を嫌うため、水を含んだ新聞紙に包み、冷蔵庫で保存します。
葉が傷みやすいので早く使い切りましょう。

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