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山芋
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里のいもに対して山のいもということで、この名がつけられました。
山野に自生しているものを自然薯(ジネンジョ)といい、古くから食用、薬用として利用されてきました。
全国各地に自生している天然物の自然薯は5年で1mくらいに成長します。
栽培の歴史も古く、日本では縄文時代から食用として栽培されていたことが判明しています。
栽培種の原産は中国です。
種類はいくつかありますが、数多く出回っているのは、やまといもと長いもの二種類です。
やまといもは白っぽい色をしていて、形はいちょう型、棒型、ばち型などと変化に富んでいますが、これは生育の条件のちがいによって形が変わるもので、品質に大差はありません。
長いもは棒状のもので、茶色い色をした大型の品種です。
山いもの食べ方の基本は、やはりとろろで、滋養満点の健康食品といって良いでしょう。
すりおろして、のりで包んで揚げる磯辺揚げ、同じくすりおろして鶏ささ身、しいたけなどを加えて団子状に揚げる、落とし揚げもおいしい食べ方です。
生のまません切りにして、酢やしょうゆで食べるサラダ感覚の味わいは、ヘルシーそのものです。
すぐれた効能のある食品だけに、いろいろな工夫をして常食したいものです。
主成分は消化のよいアルファでんぷんなので、生食に向いている食材です。
いろいろな消化酵素が豊富に含まれており、でんぷん分解酵素のジアスターゼなどは大根の約3倍も含有されています。
その他、アミラーゼ、グリコシターゼなど、まさに消化酵素の宝庫といって良いでしょう。
ムチン、アルギニンといった特殊な成分も豊富に含まれています。
収穫は秋口ですが、貯蔵ものが年間を通して店頭に出回っています。貯蔵ものは、冬場になると粘りが出て味もよくなります。
保存する際は、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
山いもは昔から滋養強壮のスタミナ食品として利用されてきました。
ネバネバのもとのムチンは、アンチエイジングに効果のある成分ですし、コリン、サポニン、アルギニンといった特殊な成分は、内臓の機能を高め、精力増強を促進してくれます。
常食すれば、疲労回復、虚弱体質の改善、病中病後の栄養補給に効果を発揮します。
ビタミンB群がエネルギー代謝を促進し、コリン、でんぷんなどの各種アミノ酸が体の細胞を作る働きをします。
胃弱、消化不良にも山いもは効果があります。
食べすぎて胃がもたれたときなど、とろろにして食べれば、ジアスターゼの効果で消化を促し、不快な症状を解消してくれます。
自然薯に含まれるディオスゲニンは、性ホルモンの原料となるDHEAを増やします。
自然薯は滋養強壮の元祖と言えるでしょう。
山いもを常食すれば、糖尿病の改善にも効果を発揮します。
漢方で長いもの根は、山薬(サンヤク)といって、糖尿病や滋養強壮に効く「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」の成分になっています。
慢性腎炎の人のカロリー源として利用するのも良いでしょう。
ただし、山いもはカリウムが多いので、腎不全型や高血圧合併症をおこしていて、カリウムを制限されている人のカロリー源には向きませんので注意して下さい。
成分 | ナガイモ | ジネンジョ | ヤマトイモ | |
生 | 水煮 | 生 | 生 | |
炭水化物 | 13.9g | 12.6g | 26.7mg | 27.1g |
カリウム | 430mg | 430mg | 550mg | 590mg |
ビタミンB1 | 0.1mg | 0.08mg | 0.11mg | 0.13mg |
ビタミンC | 6mg | 4mg | 15mg | 5mg |
食物繊維 | 1g | 1.4g | 2g | 2.5g |