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小麦胚芽
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小麦胚芽は小麦粒の端にある小さな胚芽のことで、小麦を精製するときにでる「糠(ぬか)」にまざっています。
非常に栄養豊富で、特に貴重な脂肪成分が多く含有されています。
この胚芽を圧搾・抽出し、精製したのが胚芽油です。
これにはビタミンB1・B2・B6・B12やビタミンEが豊富に含有されています。
現代は、白米やパンなど穀類が精製して使われたり、加工食品が普及しているため、ビタミンB群の不足が目立つようになってきました。
ビタミンB1が不足すると脚気になり、その症状として気力がなくなり、疲労感がでてきます。
またビタミンEが極めて豊富なので、体内での抗酸化作用や血液を作る過程での補酵素としての働きで、造血作用の役割があります。
ビタミンE成分として100g中に250~500mg含有しています。
ビタミンEの化学名トコフェロールは「妊娠を維持する油」という意味で、精子の数を増加させ、性ホルモンの合成に欠かせないビタミンです。
健康によいという理由で植物油を多くとる人は、小麦胚芽油などでビタミンEをとっておいた方がよいでしょう。
植物油は酸化すると過酸化脂質という細胞の老化や炎症の原因になる有害物質に変化しますが、ビタミンEはこの酸化を防ぐ作用があります。
小麦胚芽油中の脂肪酸の中でリノール酸は約55%、その他にリレノン酸、アラキドン酸などの必須不飽和脂肪を含み、血中のコレステロールを下げ、動脈硬化の予防に効果を発揮します。
ビタミンEの供給源として小麦胚芽油は注目され、アメリカの著名な栄養学者ハウザー博士が1951年にその著書の中で、ハウザー食と称する栄養補助食の小麦胚芽、酵母、ヨーグルト、脱脂粉乳、粗糖蜜を紹介して、注目をあびました。
次のようなビタミンB群、ビタミンE、リノール酸の相乗効果が期待できます。
きな粉のような小麦胚芽の粉末はくせがないので牛乳、ジュース、スープ、みそ汁、パンケーキ、ハンバーグなどいろいろな飲み物や料理に混ぜて利用します。
さらに調理に胚芽油を数滴おとすのも良いでしょう。