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小麦抽出エキス
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穀物のタンパク質の中に、炭水化物を分解してグルコース(ブドウ糖)を生成する酵素アミラーゼの働きを抑える植物タンパク質が存在します。
小麦抽出エキスは小麦に含まれるアミラーゼ酵素の活性を抑えるタンパク質の抽出エキスです。
同様のタンパク質は豆類、ライ麦、マンゴー果実、タロイモにも発見されていますが、米、トウモロコシ、大麦、カラス麦には全く含有されていないか、あるいは微量しか見いだせませんでした。
パン、米、スパゲティなどのでんぷん(炭水化物)は、唾液中のアミラーゼで初期分解され、次に膵臓から分泌されたアミラーゼでさらに分解・消化されます。
小麦抽出タンパク質は優先的にアミラーゼと結合するため、デンプンの一部はアミラーゼによる分解をうけることなく、未消化のまま腸で吸収されずに排泄されます。
1930年代にアメリカのジェフィー博士は95種類の豆の中の75種からα-アミラーゼの働きを抑える植物タンパク質を発見しました。
その後アメリカで盛んに抗肥満タンパク質として研究され、キーン博士とサンドステッド博士らは、豆類や小麦からとれたタンパク質は、人間の唾液や膵臓から分泌されるα-アミラーゼに特異的に働くこと、また、小麦の抗α-アミラーゼ活性が豆類の抗α-アミラーゼ活性に比較して低い、という研究報告をしています。
豆由来抗rアミラーゼタンパク質は食事療法の一環として、肥満コントロールの目的で健康食品としてアメリカで市販されています。