よもぎ

  • 薬効:生活習慣病予防 がん かゆみ アトピー 冷え性 止血 滋養強壮
  • キク科ヨモギ属 多年草
  • 分布:日本各地
  • 生育場所:路傍、河原、空き地など
  • 採取時期:通年

ヨモギ よもぎ 蓬


ヨモギは、古代から日本人に親しまれてきた野草です。
日本では本州から九州、小笠原諸島などに分布する、野山に自生する力強い多年草の野草です。
ヨモギは出血を止め、血の巡りを良くしてくれる、昔から親しまれてきた野草です。

5月~7月頃の春から初夏に芽吹き、葉をつけます。
この頃に収穫された葉がより薬効効果が高いとされています。

日本では昔から草餅やよもぎ茶、よもぎ湯、お灸などとしても親しまれてきました。

ヨモギの若葉を乾燥させたものを漢方では艾葉(がいよう)といい、止血・強壮剤にします。

古来、日本では草餅や草団子で親しまれてきたヨモギ。
野菜というよりはむしろ野草・薬草としてのイメージが強いようですが、沖縄では緑黄色野菜の一つとして扱われています。

例えばフーチバージューシーという料理。
ヨモギ入り炊き込みご飯か雑炊といったところですが、日常よく食べられていて長寿県沖縄の一端を担っているのかもしれません。

よもぎ



ヨモギの栄養成分

ヨモギの効果効能

ヨモギの薬膳としての効能効果

薬膳の効能は、出血を止める効果があるため、不正出血や子宮出血、血便や痔の症状を緩和します。

止血効果がありますが、血の巡りはよくなり、冷えや月経痛、肩こりなども改善します。
ホルモンバランスを整えるため、女性には嬉しい薬草ですが、妊娠中の摂取は避けましょう。

ヨモギのかゆみ止め効果

数ある野菜・薬草の中でも、かゆみに良く効くのがヨモギです。
ヨモギはアトピー性皮膚炎のかゆみ止めとして効果があります。
この薬効成分は0.02%くらい含まれている精油(シネオール、セスキテルペンなど)であろうと考えられています。

アトピー皮膚炎はアレルギーですが、この免疫反応に活性酸素が関係しています。
ですから、ヨモギがこんなに効くのは、強い活性酸素消去作用も関係しているのかも知れません。

ヨモギはアトピーにも効くくらいですから、老人性乾皮症などのかゆい皮膚病変にもヨモギエキスの製剤がよく効くことを近畿大学医学部が報告しています。

ヨモギの利用法

天日干しで乾燥させて、粉末にしてよもぎ粉を作り、てんぷら粉に混ぜたりと料理に使用します。
ヨモギは乾燥すると、老化防止となる抗酸化作用や、ポリフェノールがより高くなるのが特徴です。

草餅やよもぎ餅などもヨモギの葉を使った甘味です。

ヨモギは、飲んでも食べてもかゆみを止める働きは変わりません。
つまり、ヨモギは生のままでもいいし、煮出してもいいのです。

ヨモギの薬効成分は加熱しても安定しています。
活性酸素消去活性は熱水抽出の方が高いくらいです。

ヨモギを干してほうじ茶に混ぜれば、爽やかな香りが楽しめます。

ヨモギは食べたり薬膳茶として飲むだけではなく、外用としても広く活用されています。
ヨモギの葉の裏面に生えている白い綿毛を集めたものは、もぐさと呼ばれ、お灸の素材となります。

また、ヨモギは体を内側から温めてくれることから、韓国ではよもぎ蒸しとして、美容に関心がある女性に人気です。

ヨモギの粉は市販もされています。
お風呂に入れると体を温める温浴効果も得られるでしょう。



ヨモギの健康美容効果倍増の食べ合わせ

もち米+よもぎ(よもぎ餅)

ヨモギの葉をすり潰すか、よもぎ粉を使えばもち米、白玉粉などでよもぎ餅を作ることができます。

もち米はヨモギと同様、体を温めてエネルギーを補うため、よもぎ餅は冷え性対策としても嬉しいおやつです。

ヨモギの量は多ければ多いほど、青臭くなるので好みの量で作りましょう。

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