野蒜(のびる) 生薬名:山蒜

  • 薬効:食欲不振改善、健胃、強壮、整腸、解熱
  • ヒガンバナ科ネギ属 多年草
  • 分布:日本各地
  • 生育場所:原野、路傍、河川敷、田畑の畦道など
  • 採取時期:通年

ノビル


ノビルは原野、道端、畑のへり、田のあぜ道、土手など、身近な場所に自生する多年生草本です。

昔はニンニクやネギのことをヒルと呼んでおり、野に自生するヒルの意から「ノ(野)ビル」と呼ばれるようになりました。

葉は細長い筒状の根生し、地下に白色の鱗茎を生じます。
全体にニラに似た臭気があり、初夏に淡紫色の花を開きます。

薬用には、花の咲かない春から初夏にかけて鱗茎を採取し、生食や黒焼などとして用います。
また、秋田地方では、残雪に生える新葉を摘み取り、名物のしょっつる鍋に入れて食べたりします。

ノビルの花

ノビルの効能効果・利用法

健胃、整腸、食欲不振などには、生で食べるか、黒焼きの粉末にして服用する。



野蒜の食べ方・料理レシピ

野蒜の和え物

鱗茎の汚れた外皮とひげ根を取り除いて、よく洗います。
生のままみそをつけて食べるか、葉を付けたまま全体を軽く茹でてお浸しにしたり、和え物にします。
酢味噌和え、からし和え、マヨネーズ和えがよく合います。

ノビルの天ぷら

生の鱗茎を天ぷら、油炒めにすると良いでしょう。



ノビルの塩漬け、酢漬け、しょうゆ漬け

3~5%の食塩水に、鱗茎を1日間漬けて食べます。
さらにそれを酢漬けにしても美味しくいただけます。
また、しょうゆ漬けも保存が効きおススメです。

ノビルの醤油漬けは、春の訪れを感じさせる美味しい保存食です。
ノビルは野蒜とも呼ばれ、その独特の風味が醤油漬けにすることで一層引き立ちます。

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