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サフラン
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アヤメ科の植物サフランの柱頭、鼻柱上部(雌しべ)を乾燥したもので、パエリヤやブイヤベースなどの料理にかかせない香辛料として使われているのがサフランです。
サフランは、ヨーロッパ南部や現在のトルコが原産とみられ、日本には江戸時代末期、文久の末年に渡来した多年草です。
クロッカスの一種で、淡紫色の花弁中に黄色い葯(やく)をもつ3本の雄しべと、鮮やかな橙赤色で先が三つに分かれた花柱をもつ雌しべがあります。
サフランは、花の雌しべを原料とし、10~11月に咲く花を、咲いた当日に1輪の花から1本の雌しべ(3本に枝分かれしている)を一つ一つ手で収穫するため高価になります。
主にイタリア、スペイン、フランス、日本(大分、兵庫、岡山、石川、長野など)で栽培されています。
家庭でも比較的容易に育てることもできます。
ヨーロッパでは、昔から香辛料や染料として利用されてきました。
中国の「本草綱目(ほんぞうこうもく)」には「番紅花」という名で収載されています。
日本ではスパイスとしてより、婦人病の漢方薬や鎮静剤として用いられてきました。
サフランの栄養成分としては、黄色色素カロチノイド配糖体(クロシンなど)、苦味配糖体(ピクロクロシン)芳香性のある精油成分サフラノール、脂肪油などを含有しています。
動物実験では子宮収縮作用が報告されています。
体を暖め、婦人病による不快感、生理不順をなどをやわらげるのは、サフラノールの作用によるものです。
高齢者は、睡眠導入剤に対する拒否反応からアルコールに頼る人が多いようですが、優れた入眠効果があるサフランは、不眠に悩む高齢者にとって優しい睡眠導入の手掛かりとなります。
睡眠導入剤、アルコールなどは効果が強すぎるため、転倒などによる怪我につながる恐れがありますが、サフランなら体にやさしいのが特徴です。
ただし持病がある人は、医師に相談のもと使用しましょう。
また、通経作用がありますので妊娠中は禁忌となります。
サフランの薬膳としての効能は、イライラを鎮めることから月経前の不安定な気持ちや、月経痛、風邪などの改善に役立ちます。
また、入眠効果が高く、眠りが浅く起きてしまう人にも効果的です。
月経痛には0.5g程度のサフランを使用して煎じて飲み、風邪には10本程度のサフランを煎じて飲むという民間療法もあります。
イライラの改善には、少量のサフランを煎じて飲むと良いでしょう。
花の咲く10~11月頃、雌しべを摘みとり、日陰干しにします。
カップに雌しべ5~6本を入れ、熱湯を注ぎ、これを1日3回服用します。
冷ますと効果が薄れるので、温かいうちに飲みましょう。
エビは体を温め、疲労回復や冷え性の改善に良い食材です。
また、血流を改善して体を温めるアンチエイジングにも役立ちます。
魚介の煮込みのブイヤベースやアクアパッツァにエビを入れて、サフランで色付けしてみましょう。
気持ちを落ち着かせる効能と、老化防止に良いメニューです。
サフラン 日本国産(大分県) 10g |