キササゲ

  • 薬効:腎臓病 浮腫 利尿作用 

中国原産で古くから日本の温暖な地方で自生するノウゼンカズラ科の落葉樹、キササゲの果実を用います。

果実は熟すとはじけてしまいますので、熟す一歩手前で採取します。

9月下旬~10月上句が採取する適期です。
さやの部分には利尿作用のある無機質のカリウム塩を含んでいます。

果実にはクエン酸、イリドイド配糖体のカタルポシドを多量に含みますが、カタルポシドには強い利尿作用があります。

キササゲは古い時代に中国から渡来し、民間薬として普及したのは江戸時代の初めといわれています。

浮腫によく効くとして、かつては漢方医や漢方薬局の家庭などによく植えられていました。

神社やお寺ではいまでもよく見かけます。キササゲを植えると雷が落ちないという迷信があります。

キササゲの注目成分

  • クエン酸、カタルポシド


キササゲの効果効能

  • 利尿作用があり、腎臓病全般に効果があります。
  • 脚気の浮腫改善効果があります。
  • 腹膜炎の改善効果があります。
  • はれものの膿の吸いだしに(生の葉をよくもんで患部にはりつけ,乾いたらはりかえる)。

キササゲの活用法

採取した果実をさやがついたまま日に当たるところで、充分乾燥させ、適当にきざみます。
 
1日量10~20gを水300ccで半分量になるまで煎じ、3回にわけて食間に服用します。



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