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カキドオシ
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日本各地や台湾、中国、朝鮮半島などに分布するシソ科のつる性多年草で野山に自生しています。
垣根をとおりぬけるつる草なので「垣根どおし」とよばれ、つまって垣どおしとなりました。
子供のカンを取ることから別名カントリソウとも呼ばれています。
4~5月に採取し陰干ししたものが、生薬「連銭草」です。
カキドオシエキスは特異的に血糖値を下げるのに有効です。
糖尿病の治療薬には副作用があるものが多く,用法や用量を間違えないようにしなければなりません。しかしカキドオシは、副作用や他の病気を気にすることなく利用することができます。
昔からカキドオシは子供のカンの薬として虚弱体質の子供の強壮薬として利用されてきました。
成分はウルソール酸、硝酸カリ、タンニン苦味質精油分にリモーネンが含まれ、むくみなどを取る利尿剤や、肝臓の解毒剤として使用されます。腎臓病にも有効です。
ヨーロッパでは強壮効果のある民問薬として煎じて用いられています。
4月中旬から6月頃までの若葉や茎を採取、陰干ししたものを使用します。
全草を陰干しにして乾燥し、1日15gを水400~600ccで半量に煎じて、3回に分けて服用します。
あくがないので生のままでサラダやジュースにして食べます。
虚弱児の体質改善には小学校高学年で1日量6~10g、低学年で3~5g、幼児2~3gを基準として用います。
連銭草を水300~400ccで半量に煎じ、何回かにわけて温服します。
カキドオシ酒を作り、用いても効果はあります。
熟成には2ヵ月程度かかりますが、ホワイトリカーに漬け、草は1週間程度で引きあげます。
長期にわたり根気よく続けることが大切です。
夜中に急に泣いたり,騒いだりする「カンの虫」には,生の薬、2~3枚を採取し、よく洗い少量の塩でもみ、青汁をしぼり口にふくませ、飲ませます。効果が早く静かに落ちつきます。
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