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エキナセア
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エキナセアは、最もよく使われる重要なハーブの一つです。
北アメリカ原産の多年草で、紫の花を咲かせ、古くはネイティブアメリカンが虫刺されや傷の手当てなど万能薬として利用されたハーブです。
ネイティブアメリカンの万能薬であるエキナセアは、現在EU諸国では医療品扱いにされているほどです。
使用する部位は葉や茎、根で乾燥させたものを利用します。
消炎、抗菌、殺菌作用の他、免疫力を上げて抗ウイルス、発汗作用もあります。
抗ウイルス作用によって風邪やインフルエンザなどの感染症の予防として利用するのも有効です。
このハーブを一躍有名にしたのは免疫を活性化し、自己治癒力を高める作用でしょう。
さらに抗菌作用と抗ウイルス作用、抗炎症作用をもつため、風邪やインフルエンザ、気管支炎の時にとても役立ちます。
炎症を鎮めたり、抗菌、抗ウイルス作用のあるエキナセアは皮膚にも役立つハーブで、ケガや火傷、単純ヘルペス、感染症やニキビ、吹き出物などに効果的です。
使うときはハーブエキスの入ったクリームをつけるか、清潔なコットンなどにチンキをとり、必要な個所につけてください。
この時一緒にハーブティーやチンキを飲むとより治癒効果が高まるようです。
エキナセアは、紫色の花をつけ、花の中央部はハリネズミのような形をしている植物で、学名のEchinaceaはハリネズミからきています。
もともとは、アメリカの先住民の間で知られていたハーブですが、日本でもよく使われ、手に入りやすいハーブです。
エキナセアにはいくつかの種があります。
E. angustifoliaの根が最も品質が良いとされていますが、価格も高く、根を取ると植物全体を殺してしまうため、根を残し、育てやすいE. purpureaの地上部が代用品としてよく使われます。
エキナセアのハーブティーには穏やかな特有の香りがあり、多少の甘みと苦みもありますが、クセが少ないので飲みにくくはありません。
チンキの方は、ピリッとしびれるような刺激を舌に感じる事があります。
エキナセアには、ポリフェノールや多糖類、糖タンパクが含まれ、中でもポリフェノールの一種であるエキナコシドが白血球の数を増やし、免疫力を上げる役割を持ちます。
他にも、チコリ酸が豊富に含まれ、体の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
エキナセアの利用法は、ハーブティーだけでなく、チンキ(アルコールに浸した抽出液)にすれば、保存が効くうえ、外用として塗ることも可能です。
風邪気味かなと思ったら、温かいエキナセアハーブティーもしくはハーブカプセルやチンキを食間に飲むと良いでしょう。
また、扁桃腺炎、のどの腫れ、歯肉炎の場合には、ハーブティーでうがいしたり、マウスウォッシュとして使うこともできます。
小さじ1/2~1杯程度のハーブに対し、カップ1杯の熱湯を注ぎ、そのまま蓋をして10分くらい置き、漉してから飲む。
遮光瓶にエキナセア20gを入れ、アルコール100mlを注いで蓋をします。
アルコールは30度以上の無水エタノールか、服用する場合は飲用できるホワイトリカーなどがお勧めです。
1ヶ月ほど漬け込み、1日1回は軽くふり、中身をよく混ぜましょう。
冷暗所で1年程度は保存が可能です。
エキナセアはEU諸国ではセントジョーンズワートやカミツレと同様、医薬品扱いです。
稀にアレルギーを起こすことがあるので、キク科の植物にアレルギーがある人は注意しましょう。
長期の利用は避け、喘息持ちやアレルギー体質、持病がある人は医師に相談のうえ利用しましょう。