虎杖(イタドリ)

  • 薬効:利尿、健胃
  • タデ科ソバカズラ属 多年草
  • 分布:日本各地
  • 生育場所:路傍、川の土手
  • 採取時期:4月~5月

いたどり

若葉をもんで、傷口に当てると痛みがとれる「痛み取り」が転化して、イタドリになったという説もあります。

イタドリは全国で馴染まれてきたようで、地方名が多く、スカンポ、ゴンパチ、イタンドリ、スイスイなどと呼ばれています。

スカンポと呼ばれるのは、噛むと酸っぱい味がするからです。
これはシュウ酸の酸味です。
昔の子供たちは野遊びで手摘みのおやつとして、のどの渇きを癒していました。

イタドリの栄養成分



食べておいしいのはイタドリの雌株(太くて赤っぽい)です。
ちょっと湿った日陰に生えています。
乾いた日なたに多く出る雄株は細くて、固いので摘みません。

北国では、株も花も大きいオオイタドリが多く、北海道では初秋になると、フワフワとした白い雪のような花が道の両側に咲いていて、まるで並木道のようになります。

イタドリの料理レシピ

虎杖の砧巻き

白身の魚を巻き込んで、エビを彩に

素材

  • イタドリ…6㎝1本
    鰈(そぎ切り)…6本
    海老…1本
    大葉…2枚
    生姜(千切り)…適量
    浜防風…1本
    赤ラディッシュの芽…適量
    板ゼラチン…3g
    一番出汁、薄口醤油、味醂、酒、酢、砂糖、爪昆布、かつお

土佐酢ジュレ

  • 出汁…6 味醂…1.5 爪昆布…適量
    酢…3 砂糖…0.6 追いかつお…適量
    薄口醤油…1 塩…0.06

かつお以外、火にかけ、沸騰させないように、砂糖、塩を溶かす。
その後、追いかつおし、火を止めて漉す。
土佐酢180㏄に3gの板ゼラチンを溶かし、漉して冷やし固める
※土佐酢ジュレは撹拌し、やわらかくしておく。

簡単レシピ

1.イタドリは固い皮をむき、桂むきにし、立塩(海水程度)に漬け、やわらかく巻けるくらいになったら、丘上げ。
鰈は5枚におろし、皮を引いてそぎ切り。
海老はのし串にし、塩湯がき、丘上げ。
大葉と生姜は千切りにし、水に1分さらして、丘上げし水分をよく拭きとる。
ラディッシュの芽は2㎝位に切る。
浜防風はいかり(型)にしておく。
鰈は軽く塩をして5分おき、その後酢で洗い、余分な水分を拭く。
海老は殻をむき、3等分に。

2.イタドリを広げ、鰈を敷き詰め、巻いた時に具材が中心にくるよう、大葉、生姜、ラディッシュを置き、しっかりと巻く。(これを3等分に)
砧巻きを俵に盛り、彩よく海老を加え、土佐酢ジュレをかけ、浜防風を添える。

虎杖の砧巻き



イタドリ料理動画

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