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アニシード・アニス
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アニシードは、夏に白い小さな花を咲かせるアニスという植物の種を乾燥させたものです。
羽状の葉をもち、学名Pimpinellaは、「羽の形」の意味を持つ言葉に由来するとされます。
独特の強い香りがあり、甘みと刺激のある味が特徴です。
スパイスとしても使われており、お菓子や煮込み料理に入れたり、アニスリキュールというお酒になります。
アニシードの歴史は古く、4000年前からエジプトで栽培されていたとも言われ、ファラオの医学書に種子は利尿作用や消化器系の鎮痛作用があると記載されているほどです。
ギリシャでも、利尿作用があり呼吸を楽にするハーブとして知られていました。
アニシードは、おなかのガスを除く作用もあるので、おなかが張るときの胃腸薬として使われるほか、疝痛と言われるおなかの筋肉が収縮して起こる痛みや、吐き気があるときにも良いハーブです。
使う際には砕いて用いますが、砕いてしまうと特徴の香りが飛んでしまうので、直前に砕くようにしましょう。
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た作用と鎮痙作用があり、生理周期を整えたり、生理痛を鎮めたり、母乳の出をよくするなど女性特有のトラブル解消のためにもよく使われています。
同じアニスという名前を持ちますが、八角として中国料理などのに使われるスターアニスとは異なります。
アニシードには咳を切る作用に優れるサポニンが含まれ、風邪や気管支炎などのときに痰を除いたり、咳止めのためのハーブティーやチンキとして飲まれます。
小さじ1杯程度のハーブに対し、カップ1杯の熱湯を注ぎ、そのまま蓋をして10分くらい置き、漉してから飲む。
アニスやアネトールにアレルギーがある場合は使用を避けること。