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れんこん
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れんこんは、ハスの地下茎が肥大したものです。
原産はインドといわれ、日本には中国を伝わって5世紀ごろに入ってきました。
油と相性が良いため、天ぷら、きんぴら、油炒めなどにすると、れんこんの持つ特長を生かせます。
酢との相性もよく、ピクルス、マリネなど洋風料理にしても美味しく食べられます。
四季を通じて売られていますが、流通量が増えるのは、正月をはさんで秋から冬にかけての季節です。
上手な選び方は、ずんぐりと丸みのある形のもので、まっすぐな物を選びます。
色は薄い茶色。あまり色が白くてきれいなものは、漂白されている場合があるので注意しましょう。
切り口の穴は小さいほうが良く、穴の周囲が黒ずんで変色していたり、泥が入っているものは、避けましょう。
保存する際は、空気に触れないようにラップにくるんで冷蔵庫で保管します。
調理中の黒ずみを防ぐためには、酢水にさらすと良いでしょう。
主成分はデンプンで、食物繊維を多く含有しています。
ビタミンCが100g中55㎎とひじょうに豊富で、レモンと同等に含まれているほかに、ムチン、タンニンといった特殊成分も含まれているのが特徴です。
れんこんを切ると糸を引きますが、あの粘り気のもとがムチンです。
ムチンは、複合タンパク質で、納豆のネバネバ成分と同じです。
また、れんこんは空気にふれると酸化して黒ずんできますが、これはポリフェノール系の色素が含まれているためです。
れんこんは、根茎、葉、果実、花弁、雄ズイ、花托、幼芽と、すべてを薬用に利用できます。
ハスという植物には、これほどすぐれた薬効がある植物です。
れんこんのタンニンには、血管を収縮させる作用があり、これを利用して、生のれんこんをおろして、しぼった汁をさかずきに2~3杯服用するようにすると、鼻血、痔の出血、子宮からの不正出血などの止血に効果があるといわれます。
風邪や鼻炎による鼻づまりや鼻血の場合は汁を直接、鼻腔にさしても良いでしょう。
れんこんのしぼり汁にハチミツとお湯を注いだものをコップ半分ほど飲むと、風の特攻薬になると共に、これは腸炎による下痢にも効果を発揮します。
風邪のせき、たんを止めるには、れんこんの節の部分をさかずき1杯ほどおろして、おろし生姜を少々加え、熱湯を注いでハチミツを加えたものを飲むと良いでしょう。
二日酔いによる、のどの渇きにはれんこん100gと、なし1個をジューサーにかけ、ジュースを作って飲むと、渇きがいやされ、体内の熱をさましてくれます。
れんこんを常食すれば、ビタミンC効果により、メラニン色素の沈着を防ぎ、シミ、ソバカスから肌を守り、美しい肌を作るなど、若返りにも役立ちます。
また、血管を丈夫にし、血行をよくし、皮膚の新陳代謝を活性化してくれます。
表面に傷や黒ずみがなく、全体的に丸みがあって重みがあるもの。
両端に節がついているものが良い。
カットしたものを選ぶ場合は、切り口が白色で瑞々しく、穴の中が黒ずんでいないものを選ぶ。
保存する場合は、新聞紙で包んでポリ袋に入れ、袋の口を軽く閉じて深めの容器に立て冷蔵室で保存(保存期間は1週間)。
切ったものは塩水に5分ほど浸けて水気を拭き取り、同様に保存(保存期間は5日間)。
ビタミンC、カリウム、食物繊維を中心にバランスよく栄養素を含んでいるれんこん。
水への流出を防ぐために、茹でるより焼く調理の方が適しています。
またアクにも栄養が含まれているので、アク抜きはほどほどにしておきましょう。
酢水や冷水に浸ける場合は、5分以内が目安です。
風邪の症状には皮ごとすりおろし、絞り汁を飲むのもおススメです。
飲みにくい時は、はちみつを混ぜると良いでしょう。
レンコンの食物繊維と、パプリカのβ-カロテン、ビタミンC、Eより、免疫力が強化され、風邪予防に貢献します。
また、美しい髪の維持も期待できます。
おすすめレシピ:れんこんとパプリカのはちみつ味噌きんぴら
レンコンのカリウムに、マグロのタンパク質が合わさることで、血管を強くする働きが期待できます。
これは高血圧予防の効果にもつながります。