健康に良い食べ物  はと麦(ヨクイニン)

  • 薬効
    利尿・むくみ 滋養強壮 肌荒れ・シミ・ニキビ・色黒 リュウマチ・神経痛 イボ 

はと麦の栄養素と効能効果

はと麦はイネ科の一年草で、タンパク質、脂質を非常に多く含んでいて、とくにタンパク質アミノ酸は、あらゆる穀物のなかでもナンバーワンを誇ります。

はと麦に含まれるタンパク質アミノ酸のバランスがよく、体内の新陳代謝を活発にします。
このため高タンパク、高脂肪で高エネルギーでありながら太る心配が少なく、さらに、食物繊維が胃腸の働きを助けます。

ハト麦がいかに栄養的にすぐれているかは、玄米と比べるといっそうよくわかります。

まず、タンパク質は玄米の2倍、脂質は1.8倍、鉄も2倍以上と、はるかにしのいでいます。
ビタミンB1だけは玄米にかないませんが、それ以外はほとんど玄米より上なのです。

ハト麦が、昔から中国で「薏苡仁」(ヨクイニン)といって重要な漢方薬として用いられてきたのもうなずけます。

日本でもハト麦は、昔からイボ取りの妙薬、盲腸炎の特効薬などとして、広く知られています。

ハトムギ



むくみ解消効果

腎臓病、かっけなどでむくみがあるとき、尿の出が悪いときなど、ハト麦飯を毎日食べると、症状が改善されます。

ハト麦の煎じ汁をお茶がわりに飲んでも、効果が得られます。

滋養強壮効果

体が弱っているときの栄養補給食として、またスタミナをつけたいときの強壮食として、ハト麦がゆが効果的です。
1~2日水につけてやわらかくしたハト麦1カップに対して、水5カップを加えて、5時間とろ火で炊き、塩で味をつけて食べます。

また、ハト麦の粉を半搗米(はんづきまい)と一緒に、かゆに煮て食べる方法もあります。

イボ取り効果

からを取ったハト麦10~30gを水400mlで、半分になるまで煎じ、これを1日分として、お茶がわりに飲みます。
また、ハト麦の粉を1回10g、日に3回服用しても良いでしょう。

要は、根気よく飲み続けることが大切です。
普通、2~3ヵ月もすると、イボがきれいに取れます。
イボに直接ハトムギの粉を塗る方法もあります。



はと麦の美肌効果

ハト麦に含まれるタンパク質脂質カルシウム、鉄、ビタミンB群は、皮膚を滑らかに美しくする働きを持ちます。
毎日少しずつ食べていれば、肌のトラブルは自然に解消します。

ただし、ハト麦は体を冷やす作用があるので、妊婦や生理中の女性は控えめにしたほうが良いでしょう。

リュウマチ・神経痛改善効果

慢性の関節リュウマチの痛みやこわばり、神経痛の痛みなどにも卓効を発揮します。

煎じて飲んでも効果がありますが、お勧めは、ハト麦湯です。
ハト麦360gを水3.6lで、3~4時間煮ます。
これを袋の中に入れて、煮汁と一緒に風呂の中に入れます。
温度を低めにしてゆっくりつかるのがコツです。

手足に痛みのある人なら、洗面器などにハト麦湯を入れ、患部だけをつけても効果が得られます。

そうやって日に数度、患部を温めることで、自然に傷みがやわらいできます。

はと麦の利用法

煎じてハーブティーとして飲んだり、ご飯と一緒に炊いたり、スープやサラダに混ぜたりと幅広く活用できます。

パウダーにしたものは、お菓子やパン作りに混ぜて利用するのもおススメです。

ハト麦は、美肌効果が高く、女性は特に摂取したい食材ですが、時間がない人は、作り置きをするのも手です。

ハト麦を茹でたものを作り置きしておけば、いつもの料理に混ぜるだけですぐ利用できて便利です。

たっぷりの水で1時間ほど浸けておいたハト麦を、芯がなくなるまで30分ほど煮たらできあがりです。
冷凍保存もできるので、スープや煮物、炒め物など日々の料理にプラスして食べましょう。

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