にらの効果効能

にらは昔から、腹痛や下痢によく効くといわれてきました。事実、寝冷え、食べすぎ、食あたり などでお腹の調子が悪いときに食べると、不思議に腹痛や下痢がおさまります。

みそ汁の具に して、温めて飲むのが手軽で簡単ですが、もうちょっと手をかけるならば、にら雑炊を作って食べると、なおいっそう効果を発揮します。

下痢がひどい場合は、にらのしぼり汁だけを飲んでも 効果があります。
胃の調子が悪いときにも、効果は抜群です。

胸やけ、胃のもたれがあ り、げっぷが出るといった症状の場合、にらをしぼった汁を杯に2杯ほど用意し、それにすりおろしたしょうが少々と牛乳を加えて飲むと良いでしょう。

胃に食べ物がもたれている場合にも、 にらを食べれば消化が促がされ、胃の不快感を解消してくれます。

また、くさみのもとである 硫化アリルには、消化液の分泌を助け、腸を整える効用もあるので、常食すれば便秘の解消にも力を発揮します。

もうひとつの効用に保温効果というものがあります。にらを食べれば 冬でも体の芯からポカポカ温まってきます。

婦人の冷え症や貧血には、にらの炒め物やにらレバーをよく食卓に取り入れるといいでしょう。

また、妊婦のつわりには、にらのしぼり汁におろししょうがを少々加え、砂糖をまぜて飲むと、吐き気を解消してくれます。



昔からにんにくやにらなどのにおいの強いものは、男性のスタミナ増強に好んで食べられていま した。
これは決して迷信ではなく、実際に抜群の強壮効果を発揮します。

にらのことを、別名「陽超草」(ヨウキソウ)と呼ばれ、男性自身にそれだけの活力を与えるという意味あいからです。

みそ汁やにらレバーなどの料理の形で食べても十分効果はありますが、もっと端的な効果を望む場合は、生のにらを細かくきざんで食べるか、ジューサーで青汁にして飲 むと良いでしょう。

1回に20gほどの生にらをジュースにします。飲みにくい場合は水 で薄めて、ハチミツを少々加えると飲みやすくなります。

にらには、止血作用もあるといわれます。鼻血が出たときは、 すりつぶした汁をさかずき1杯ほど飲めば効果があります。
汁を直接鼻腔にたらしても、同様の効果を発揮します。

また、外用薬としても、意外な効果があります。
打ち身のはれ、痛みに は、すりつぶしたものを布やガーゼに塗って、患部を湿布します。

また痔には、煎じた汁で患部をよく洗うと、患部の痛みをやわらげ、出血を止めます。

>>にらの栄養、効能効果