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じゃがいも
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じゃがいもは、16世紀になってスペイン人が、南米からヨーロッパに持ち帰り、世界に広まりました。
日本に伝来したのは、慶長年間のことで、オランダの商戦がジャワのジャガタラ(ジャカルタの古名)から長崎に伝えました。
ジャガイモの名前も、地名のジャガタラに由来するものです。
じゃがいもが本格的に栽培されるようになったのは、明治から大正にかけてです。
男爵とメイクイーンのふたつが有名ですが、男爵は明治末にアメリカから、メイクイーンは大正初めにイギリスからそれぞれ北海道に渡ってきました。
調理用の主な品種は、男爵、農林1号、メークイン、キタアカリなど。
この他、デンプン原料や加工原料としても多くの品種が栽培されています。
生産量は北海道が圧倒的に多く、次いで長崎、鹿児島、青森、福島、千葉などです。
じゃがいもに豊富に含まれている糖質(デンプン)は、炭水化物のうち消化されてエネルギーになる栄養素のことです。
ちなみに、消化されない成分は、繊維と呼ばれます。
糖質は体内で約半分がエネルギー源として活用され、残りがグリコーゲン(必要に応じてエネルギーに)や体脂肪として蓄えられます。
炭水化物は体内で合成できないので、日々の食事できちんととる必要があります。
また、じゃがいもにはカリウムも豊富に含まれています。
じゃがいもに含まれるビタミンCが加熱後も流出しにくいのは、デンプンの働きのためです。
加熱することでデンプンがノリのようになってビタミンCを包み、壊れたり、水に流れ出るのを防いでくれるからです。
じゃがいもの薬効は、昔から色々と言い伝えられてきました。
なかでも胃潰瘍や高血圧、腎臓病(むくみ)などには、すぐれた薬効を発揮するといわれています。
胃、十二指腸潰瘍の場合、じゃがいものしぼり汁を毎日飲むと、効果があるといわれています。
生のじゃがいものすりおろしをよくしぼって汁を取り、適量のぬるま湯を加えて朝晩2回、湯のみ一杯ほどを飲みます。
さらに効果を高めたいときは、じゃがいものカーボンといわれるものを作って服用すると良いでしょう。
これはいわば、じゃがいものでんぷんのエキスです。
これを1日1回、ティースプーン1杯飲めば、2~4週間程度で潰瘍の改善が見られるということです。
慢性的な便秘で悩んでいる人にも、じゃがいもカーボンは効きます。
もっと手軽にやりたい人は、おろしてしぼった汁を、朝晩飲むことで代用しても効果は得られます。
味噌汁や漬け物の好きな日本人は、どうしても塩分摂取過多になりがちです。塩分を取りすぎると、高血圧や生活習慣病の原因になることは良く知られています。
じゃがいもはそうした弊害を緩和してくれるかっこうの野菜でもあります。
これはじゃがいものカリウムが、体内の余分なナトリウムと競合して、ナトリウムの作用をおさえてくれるためです。
じゃがいもをゆでたら、カリウムを含んだゆで湯は捨てずに、スープなどに利用しましょう。
芽が出ていなく、芽の周りが緑色でないもの。
表面がなめらかでシワや傷がなく、重みがあるものを選びましょう。
保存の際は、日光や室内光に当てないことが大切です(光に当てると、ソラニンという有毒物質が生成されてしまい、また芽が出る)。
新聞紙で包んでポリ袋に入れ、口を軽く閉じて野菜室へ。
りんごと一緒に紙袋に入れて冷暗所に保存するのも可。
りんごのエチレンガスがじゃがいもの発芽を防ぎます。
(保存期間は約3ヵ月)
じゃがいもに含まれるビタミンCは、抗酸化作用があります。
でんぷんに守られているため熱に強いのですが、茹でると水に溶けだしてしまいます。
カリウムも同じ性質がありますが、これを防ぐには、皮付きのまま蒸すことがポイントです。
ポテトサラダやポタージュにする場合は、蒸した後の方が皮をむきやすいので一石二鳥です。
また、皮にはカリウムなどの栄養素が豊富なので、一緒に食べるのがおススメです。
じゃがいものビタミンCが豆乳のカルシウム吸収を助けて骨粗しょう症予防予防に役立ちます。
また、豆乳のタンパク質により、ハリ・ツヤのある肌の形成が期待できます。
おすすめレシピ:ジャガイモの豆乳スープ
じゃがいも、納豆のカリウムは余分なナトリウムの排泄を助けてむくみを解消させます。
また、じゃがいものビタミンCは納豆の鉄の吸収を助けます。
おすすめレシピ:納豆ポテトサラダ