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しそ
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しそは、中国南部が原産で日本でも平安時代以前から栽培されていました。
私たちの食文化に欠かせないハーブです。
もともとは、薬効が高い赤しそが主で、青じそはその変種と考えられています。
ほかの緑黄色野菜に比べて、β-カロテンの含有量がとても多く、老化防止となる抗酸化作用が高い食材です。
しそを大別すると緑色の青じそと、紫色の赤じその2種類があり、いずれも葉だけでなく、成長段階に合わせて、芽や花も利用できます。
発芽まもないものを芽じそ、3分の1ほど花をつけたものを花穂、一部に実が入ったものを穂じそと呼び、それそれ料理には欠かせない名脇役たちです。
しその葉(別名大葉)は、刺身のつまにしたり、葉の片面に衣をつけて天ぷらにしたりします。
細かくきざんで、きゅうりやキャベツの浅漬けにまぜたり、あるいはチーズやかまぼこを巻いて、お酒のおつまみにしても良いでしょう。
赤じその葉は梅干しの色づけになくてはならないものです。
また、梅干しに漬けた赤じそを陰干しにして粉にしたゆかりは、
薬味に使ってもよし、ふりかけにしてもよしと、とても重宝です。
穂じそや花じそなどは、刺身や天ぷらのつけ合わせに適していますし、実は薬味として、独特の風味をだします。
青じそはは年間を通して流通しています。
赤じそは6~8月が旬です。
保存は、しおれないように湿気をもたせて、冷蔵庫に入れますが、
なるべく新鮮なうちに使いきるようにしましょう。
しそは、老化を防止する抗酸化作用が高く、防腐作用や、解毒作用を持っています。
しそは、体を温め、感冒の初期症状の緩和に効果的で、肺の働きをよくし、花粉症などアレルギーの緩和にも役立ちます。
漢方では、葉を蘇葉、種子を蘇子といって、利尿、発汗、去痰、鎮咳などの薬として広く用いられています。
葉はひじょうに栄養価が高く、とくにカロテン(ビタミンA)が多いのが特徴で、全野菜の中でもトップクラスです。
カルシウム、鉄分といった無機質も豊富で、ビタミンもB1、B2、Cと豊富に含まれています。
しそといえば、あの爽やかな香りです。
芳香の成分はペリルアルデヒド(シソアルデヒド)というもので、リラックス効果の他、臭覚を刺激して胃液の分泌を促し、食欲を増進させる作用や防腐・殺菌作用を持っています。
この防腐・殺菌作用によって、生魚にあたることを防ぐ効果を発揮します。
しそは、さまざまな効能があることが知られていますが、神経をしずめる働きもそのひとつです。
ふだんからしそを常食していると、神経のイライラがおさえられ、精神安定に力を発揮します。
しその葉をもんで、陰干しにしたものを煎じてお茶がわりに飲むと、良いでしょう。
神経がたかぶって眠れないときは、寝る前にしそ酒を飲むと熟睡できます。
このしそ酒は、精神安定や不眠に効くだけでなく、常用していれば胃を丈夫にする効果もあります。
また、しそには鉄分が多く含まれていますので、貧血にも効果的です。
しその香りは胃液の分泌を促すので、食欲増進につながります。
葉を陰干しにしたものを粉末にして保存しておき、薬味として使用すれば、健胃効果を期待できます。
また、お腹をこわしたときにしそ茶を飲むと、下痢や腹痛が改善されます。
しその葉と花をきざんで熱湯を注ぎ、お茶のようにして利用します。
陰干ししたその葉を細かくして同じように飲んでも、同様の効果を発揮します。
腹痛には、しその葉をきざんだものと梅干しの肉を熱湯に溶いて飲んでも効果的です。
このしそ茶を毎日飲んでいれば、血行を促し、尿や汗の出がよくなるといわれます。
風邪を引いて咳が出るときにも、しそ茶は効果的です。
しそは食べることによって、神経痛やリュウマチ、かっけをなおす効果があります。
しそ酒やしそ茶をいつも常飲していれば、痛みが解消してきます。
しその葉は入浴剤として用いても、大変効果的です。
葉を適当にきざんで布袋に入れ、浴槽の中に漬けます。
よい香りとともに皮膚を快く刺激し、血行を促進し、肌をなめらかにしてくれます。
とくにリュウマチや神経痛のお年寄りにお勧めです。
赤しその魅力は、その栄養価にあります。
カロテンは、ほうれん草の2.6倍と多く野菜の中ではトップクラスです。
カロテンは体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を保護し、抵抗力を強くする働きがあります。
骨や歯を強くするカルシウム、貧血予防の鉄分、むくみや高血圧を予防するナトリウムなど、ミネラル分も豊富です。
赤しその色素成分アントシアニンには、シソニンが含まれ、強い抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぎ、がん予防や老化防止効果と関連があることが期待されています。
ポリフェノールの一種であるルテオリン、ロズマリン酸はアレルギーの緩和ができるのではないかと注目されています。
また、ルテオリンには肝臓の解毒機能強化も期待されています。
千切りにして料理の彩りに加えるのはもちろん、刻んだ葉を煮出してお茶にすれば、香りも広がりイライラなども抑えられ、気分の高揚にも効果的です。
食用には青しそと赤しそがありますが、生薬では赤しそを利用します。
赤しそは赤色色素のアントシアニンを含むため赤くなります。
青しそも効能は同様で、刺身のツマなどによく利用されます。
薬味としてしその実も利用されますが、薬膳効能として咳によいとされています。
しそは生食でももちろん良いのですが、一度にたくさんの量を摂取できないので、ホワイトリカーに漬け込んでしそ酒を作ったり、酢などに漬けてしそジュースを作ったりすると良いでしょう。
しその葉を鍋で煮出して、砂糖を加えて20~30分煮込み、最後に酢を加えたものを漉して粗熱をとったら、瓶で保存します。
飲む時は水で好みの濃さに薄めましょう。
炭酸で割れば爽やかな仕上がりになります。
しそとお酢は、夏に汗をかいた後やスポーツ後に、あるいは夏バテしている時におススメです。
赤しその葉を天日でカラカラに干して一度冷凍して砕いて粉末にし、塩を少々加えて作る「ゆかり」は、ご飯のふりかけやおにぎり、天ぷらの粉などに混ぜると、しその風味を活かすことが出来ます。
免疫強化に作用するβ-カロテンが豊富なしそ。
この栄養素は油と合わせると吸収率が高まるので、炒め物がおススメです。
また、ビタミン、ミネラルが豊富なので、生のままなら刻んでとり入れましょう。
水にさらすのはNGです。
シソ+イカ
シソに含まれるカリウムやイカに含まれるタンパク質は、血圧を下げる働きが期待できます。
合わせて取ることで高血圧予防がより期待でき、むくみ解消にも役立ちます。
おすすめレシピ:アオリイカの刺身シソのり巻き
選ぶときのポイントは、葉の色が濃くてみずみずしいもの。
香りが強く、葉の裏に黒い斑点が出ていないものが新鮮な良品です。
梅干しに使う赤じそは、葉がよくちじれているもののほうがきれいな色が出ます。
穂じそは、花の咲いていないものを選び、花じそもつぼみが多く、
花がまだあまり咲いていないものを選ぶのがポイントです。
しそを一度に全部使わずに残ってしまった場合、水気を含んだキッチンペーパーに包んでから、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
冷凍保存可能です。
細かく刻んで冷凍庫に常備しておけば、薬味として、料理の彩りが足りない時などいつでも使用できるのでおススメです。