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さやえんどう
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原産地は中央アジアから中近東地方とされ、諸説あります。
日本へは中国から9~10世紀に伝わり、江戸時代にはいくつかの品種ができています。
明治期には海外から優れた品種が導入されています。
若サヤを食べるサヤエンドウ、未熟粒を食べるグリーンピース、「うすいえんどう」があります。
サヤエンドウでは、若サヤのキヌサヤエンドウ、サヤの大きなオランダエンドウがあります。
また近年、アメリカで育成されたサヤと実を両方食べられるスナップエンドウも普及されています。
関東では絹さやと呼び、細身でやわらかなもの、関西では大きめのオランダサヤエンドウが好まれます。
さやえんどうの中でも絹さやは色鮮やかで食感もよく、煮物やお吸い物などの彩りとして最適です。
また、ふくらみのある「スナップえんどう」や「砂糖さや」なども人気です。
近年は、ハウスものや輸入ものが多く、季節が感じられなくなりました。
サヤエンドウはビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維などが豊富です。
主要成分 | サヤエンドウ若サヤ | スナップエンドウ | |
生 | ゆで | 若サヤ(生) | |
カリウム | 200mg | 160mg | 160mg |
カルシウム | 35mg | 36mg | 32mg |
β-カロテン | 560μg | 580μg | 400μg |
マグネシウム | 24mg | 23mg | 21mg |
鉄 | 0.9mg | 0.8mg | 0.6mg |
ビタミンC | 60mg | 44mg | 43mg |
葉 酸 | 73μg | 56μg | 53μg |
食物繊維 | 3.0g | 3.1g | 2.5g |
サヤエンドウは、ビタミンCが豊富でカロテンも多く有色野菜に入ります。
食物繊維も比較的多く、ほかのビタミンやミネラルも少し含みますが食べるのは彩り程度のことが多く、それほどの量にはなりません。
たくさん食べるときは、カロテンやビタミンC、食物繊維の効果が期待できるでしょう。
スナップエンドウは、サヤが大きく豆も食べるため、カロリーが高めです。
体の組織の修復や肌の組織を整える効果があるとされているリジンを多く含みます。
グリーンピースは、豆を食べるために改良された品種で、サヤは硬くて食べられません。
サヤエンドウに比べ、デンプンやタンパク質が増えて栄養価がアップしています。
アミノ酸をバランスよく含むので、健脳効果や疲労回復のほか、成長ホルモンを合成する働きもあります。
使い勝手のよい缶詰もありますが、生のものは香りが格段によいので、旬の初夏には豆ごはんで味わいたい食材です。
筋をとり、たっぷりの湯でさっとゆで、手早く炒めたり煮たりします。
加熱し過ぎると、歯ざわりや色が悪くなるので注意が必要です。
量がたくさんあるときは、出汁と調味料で煮て卵とじにしたり、もやしのゆでたものと一緒にからしあえにしても良いでしょう。
また、バター炒めもさっぱりとしておいしくいただけます。
さっとゆでて冷凍保存しておくと便利に使えます。
サヤエンドウは、若サヤの生育中に収穫されるので、サヤの呼吸量が多く、すぐに鮮度が低下するので、できるだけ早く食べるように心がけましょう。
保存する場合は、ポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で3~4日はもちます。
冷凍保存する場合は、10秒くらいでかためにゆでて、フリーザーバッグに入れ、冷凍庫で2~3ヵ月保存が可能です。
煮物や炒め物は冷凍のまま利用できます。
コラーゲンを生成するサヤエンドウのビタミンCと、肌の形成に必要な干しエビの良質なタンパク質をとることで、きれいな肌作りに役立ちます。