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カブの原産地はアフガニスタンとヨーロッパ南西部海岸とする諸説があります。
古代ギリシャ時代から栽培され、日本には縄文時代に伝来しました。
いわゆる春の七草に数えられるスズナが、私たちになじみの深いカブのことです。
現在では、小カブ、中カブ、大カブ、紅カブなど多くの品種が開発されており、聖護院カブや大野紅カブのような伝統野菜も栽培され続けています。
カブの丸い部分(一般的に根と呼ばれている)は根ではなく、胚軸と呼ばれる部分が太ったものです。
カブの白い根(胚軸)の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類でき、それぞれの効能が期待できるお得な野菜です。
まずは根(胚軸)のほうですが、見てのとおり大根によく似た外見そのままに、栄養面でも似た点が多く、米やいも類の淡水化物の消化を助ける酵素・ジアスターゼや、デンプンを分解する酵素のアミラーゼが豊富に含まれています。
生で食べると、弱った胃や食べ過ぎ、胸やけに効果があります。
また、カブは体を温める効果があるとされます。
煮物した場合でも、胃腸を温め、冷えによる腹痛を予防する食品として古くから珍重されてきました。
ビタミンではCがある程度含まれており、冬の風邪予防に有効です。
処分してしまいがちなカブの葉ですが、実は栄養の宝庫です。
カブは、実は白い根(胚軸)の部分よりも葉の部分に豊富な栄養が集まっています。
ビタミンA、B1、B2、C、ミネラルのカルシウムや鉄、さらに食物繊維もたっぷりと、根の部分よりはるかに多くの成分が含まれているので、これを捨てずに上手に利用しましょう。
それぞれの栄養素の役割は、ビタミンAが皮膚や粘膜の健康を保ち、抵抗力を強化します。
ビタミンB1とビタミンB2は糖質、脂質の代謝に体を元気にし、ビタミンCには美肌や免疫強化をはじめ、ビタミンAと合わせての高い抗酸化力が期待できます。
一方、ミネラルのカルシウム・鉄は骨の強化と貧血予防に効果があり、食物繊維には便通を良くして体内の有害物やコレステロールを排出する働きがあります。
カブの葉は優れた緑黄色野菜なので、下茹でしてから煮物や炒め物に利用しましょう。
葉つきの場合は、茎がまっすぐで傷がなくてハリがあり、濃い緑色のもの。
葉と根の間のつなぎ目が白いもの。
根は丸くてハリ・ツヤがあり、重みがあって傷がないもの。
カブの肉質はなめらかで、ほのかな甘みがあります。
漬け物の素材としても優れており、千枚漬けや浅漬け、一夜漬け、ぬか漬けなど多彩な漬け物ができます。
ぬか漬けにすると、ビタミンB1、B2が3~10倍に増加します。
これはぬか床のビタミンBg群が、漬けてる間にカブに移行するからです。
カブの根はなるべく生食がおすすめです。
塩でもんだり、酢につけると、酵素の効果が減ります。
即席漬けも塩を薄めにし、あまり強くもまないようにしましょう。
大根のようにおろして食べれば消化促進の働きが期待できます。
葉はアクがないので、サッと炒め煮にしたり、湯通ししたものを根と一緒に即席漬けにしても良いでしょう。
カブは日本食文化に欠かせない食材です。
かぶは根の部分に消化酵素のアミラーゼを含んでいます。
ビタミンCは熱に弱いので、加熱はサッと炒め煮する程度がおススメです。
加熱を短時間にすれば栄養素の損失を防ぐだけでなく、煮崩れもおきません。
かぶに含まれるビタミンCは、豚ひき肉に含まれる鉄の吸収率を高める働きがあります。
これにより貧血予防や血流をよくして肌のくすみを防止する働きが期待できます。
おすすめレシピ:かぶの豚挽肉あんかけ
葉が付いたままでは水分が失われるので、葉をはずし、ポリ袋に入れるかラップをして冷蔵庫の野菜室で保存します。
カブは5日、葉は2日ほど保存可能です。