健康に良いハーブ・薬草  黄精(オウセイ)

  • 薬効:強壮作用 疲労回復

オウセイはユリ科のカギクルマバナルコユリなど、アマドコロ属植物の根茎を乾燥したものです。

漢方の補気薬として利用されています。
漢方で気とは特に消化器系(脾)と呼吸器系(肺)の生理的機能をいい、この機能が低下し、弱ったり慢性病になった時に補気薬を用います。

成分としては多糖類を含有しています。
薬の作用として体力が消耗して栄養のバランスがくずれたときの滋養強壮に使われます。

動物を使った実験では、モルモットの実験的結核に顕著な抗菌効果があり,健康状態を明らかに改善されました。
さらにウサギの粥状動脈硬化を防止しました。

この他、動物の血圧を下げ、アドレナリン(副腎から分泌されるホルモンで、血圧上昇、心榑亢進,血糖上昇などの生理作用がある)による高血糖を抑制し、肝細胞での脂肪の蓄積を防ぎます。

黄精を使用するには「九蒸九晒」といわれるように、ユリ科カギクルマバナルコユリの根茎を蒸して日干にする工程を何度もくり返してから用います。

黄精の注目栄養成分



黄精の効果効能

病後の衰弱や慢性病による消耗性の栄養不足に滋養強壮薬として用います。酒に浸けて服用するものも良いでしょう。

肺結核に有効で,黄精エキス(黄精1kgを200gまで煮つめてエキスとする)を1日4回100mI(約50gの生薬に相当)ずつを長期間服用します。特別な副作用はありません。

息もれがする、声に力がない、空咳をするような慢性的咳嗽のような場合に使用すると良いでしょう。

黄精の活用法

1日量は9~30g相当の生薬を摂取します。

黄精の注意点

消化不良や湿疾のある人は使用しないようにしましょう。



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