豚肉・ロース

  • 薬効:滋養強壮 疲労回復 

豚ロースは豚の背中の肉のことです。
やわらかい肉質で、切り身の周囲にバラ肉に次いで多い脂身がつき、豚特有のうまみとコクを出してくれます。

とはいえ、動物性脂肪はコレステロールとしてたまりやすく、大きな脂身は食べないほうが血管や心臓には安心です。

豚の脂質は牛と比べると不飽和脂肪酸コレステロールを抑える)が多いものの、できるだけソテーなどは脂身を切り落とし、ラードの使用もできれば控えるようにしたいものです。

豚ロース

当然ながら、ロース肉はカツにすると脂肪分がさらにアップします。
トンカツにするなら、脂肪の少ないヒレ肉などの部位を選び、ロースは脂肪を焼いて落とすソテーなどにすると良いでしょう。

ソテーにする場合も、フッ素加工のフライパンを使い、はじめに強火で肉自体の脂を溶かし、それによって焼くようにすれば余分な油を使わずに済みます。

あらかじめゆでることで脂質を減らす方法も、生活習慣病予防の面では有効です。

豚ロース肉の注目成分

タンパク質脂質

豚ロース肉の主な栄養成分(可食部100gあたり)



豚ロース肉の食べ方

ただでさえ脂身の多い豚ロース肉、上手に脂肪を落として食べる「ポークソテーのフルーツソース」は、おすすめです。

豚ロースは脂身を十分に切り取り、植物油で炒めプラムのソースをかけます。
肉は筋切りをして塩・コショウ・ニンニク汁で味をつけ、小麦粉少量をまぶして植物油でソテーします。

ソースのほうは、プレーンをひと晩ワインにつけて、翌日15分ほどワインで煮ます。

ソテーで極力脂質を落とし、フルーツソースの酸味が脂肪やタンパク質の消化を促進してくれます。

ロースに限らず、脂っこい食べ物はできたてを食べるようにしましょう。
ソテーなどに使う植物油は、不飽和脂肪酸が多く、コレステロールを抑える反面、時間がたつと酸化して、逆にコレステロールの原因となる危険があるからです。

豚ロース肉の選び方・保存方法

淡いピンク色でツヤがある、きめ細かくなめらか締まっている。
脂身は白くてツヤと粘りのあるものを選ぶ。

保存する場合は、ペーパータオルで水気をふき取り、ペーパータオルで包む。
さらに空気が入らないようにラップでぴっちり包んでパーシャル室で保存(保存期間は1週間)。

豚ロース肉の栄養素を効果的に引き出す調理法

牛肉に比べると脂肪分が少ない豚肉ですが、ロースはヒレに比べると脂質の含有量が多いです。

そこで有効なのが蒸し料理です。
油が適度に落ちるため、脂質の摂り過ぎを回避でき、さらに水溶性であるビタミンB1の損失も防げます。
このビタミンB1アリシンを含むニラ、ニンニクと合わせれば吸収率が高まります。

しょうが焼きなどの焼き物は、加熱しすぎて栄養素が失われないように注意しましょう。



豚ロース肉の健康美容効果倍増の食べ合わせ

豚ロース肉+ネギ

長ネギのアリシンは、豚ロース肉のビタミンB1の吸収率を高めます。
これにより糖質代謝を助け、疲労回復に貢献します。
またストレス緩和にも役立つとされています。

おすすめレシピ:ネギの豚肉巻き蒸し

豚ロース肉+トマト

豚肉に含まれるビオチンやトマトに含まれるビタミンACEは、美容面に貢献します。
これらが合わさることで、より美しい髪や肌の維持が期待できます。

おすすめレシピ:蒸し豚のサルサソース

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