健康に良いハーブ クチナシ

  • 薬効:イライラの改善、夏バテ予防、シミ・ソバカス改善

クチナシは山野に自生しますが、観賞用としても植えられる常緑低木です。
葉は対生し(葉が向かい合って、2枚出る)、光沢があります。

夏に香りのよい白色の花をつけ、その後に果実をつけます。
熟すれば黄赤色になりますが、開裂しません。

おせちの栗きんとんでお馴染みのクチナシは、中国、台湾、日本では静岡県以西で沖縄県まで分布しています。

花を咲かせ庭木としても育てやすく、造園ではポピュラーな植物です。

古来より実を乾燥させたものが染料などに、体の熱を冷ます生薬としても利用されています。

ほてった体やイライラ、暑さによる倦怠感に効果があるとされ、胃痛止めや胃潰瘍の改善に利用されています。

不眠症の改善や化膿止め、利尿作用、止血効果があるため、鼻血や血便、血尿に良いでしょう。
不眠改善の効果は科学的にも実証されています。

また、シミやソバカスを薄くする紫外線対策としても効果があり、美容に嬉しい効能を持ちます。

かつてクチナシという言葉が「口無し」を連想させ、「就職口が無い」などというように、縁起をかつぐ人には好感がを持たれなかったクチナシですが、最近ではとくに八重咲のオオヤエクチナシなどの場合、祝い事の席に飾られるようになっています。

ただ、オオヤエクチナシは、花は咲いても実は結びませんので、薬用に植える場合は一重のクチナシを用います。

クチナシの花

クチナシの実

オオヤエクチナシ

クチナシの注目栄養・成分

  • クロセチン


クチナシの色素成分クロセチンはβ-カロテンの仲間で、分子が小さいため栄養が素早く吸収されるのが特徴です。

目の毛様体筋(水晶体を上下で支える筋肉)に直接働きかけ、筋肉の緊張を緩和し、酷使した目の改善、加齢による目の健康の向上にも効果が期待できます。

クチナシの利用・活用法 ・食べ方

食材を染める食用色素として、出汁の材料などに利用します。

外用の利用法としては、乾燥させ粉末状態にしたものを水と小麦粉で練り、打ち身の患部へ塗布します。

クチナシの花びらの天ぷら

花びらは、生のまま天ぷらにします。

クチナシの花酒

花を焼酎に漬けて花酒にします。
花酒をさかずき1杯飲めば、不眠症が解消され、安眠に役立ちます。
果実も焼酎に漬け、毎日さかずき1~2杯飲めば便秘解消効果が期待できます。

クチナシの花の三杯酢

クチナシの花は、朝開き夕方にはしぼんでしまう1日花であるため、その日に使う分は、夕方摘み取ります。
採取するのは白い花びら(花弁)だけです。

これを流水で洗い、夕食のとき生のまま三杯酢で食べると、コリコリした歯触りがして美味しくいただけます。
1回に花弁5~6ほどが適量です。

ストレスで神経が高ぶって眠れない、寝つきが悪い、眠りが浅いという方は、毎日続けて食べると良いでしょう。
3~4日すると効果が実感できるはずです。

クチナシの健康美容効果倍増の食べ合わせ

とうもろこし+クチナシ(とうもろこしご飯)

クチナシの煮汁(ご飯を炊く分量の水)に、米とトウモロコの粒、少量の塩を入れて、炊飯器で炊き上げるだけです。
仕上げにバターを入れてサッと混ぜて出来上がり。

クチナシの清熱、トウモロコシの利水作用で夏バテと、むくみによい薬膳レシピです。



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