健康に良いハーブ  アロエベラ

  • 薬効・作用:皮膚のトラブル 便秘 胃腸病 緩下作用 抗潰瘍作用 胃粘膜保護作用

アロエはサボテンと同じ砂漠のような熱帯地方で育ちます。
アロエは日本薬局方にも収載され、薬用効果があります。

アロエの効果として最も一般的なのは火傷でしょう。
すぐに使える救急用植物として家庭でも栽培されていることもある植物です。

アロエの根や葉肉、葉の中央部分からとれる柔組織には「アロエジェル」というジェル状の粘液質が含まれ、これが皮膚を冷却したり、炎症を鎮め、さらに保護膜となって外からの刺激から皮膚を守ります。

これらの効果は化粧品にも応用され、さらに保湿効果や皮膚を柔らかくする効果もあるため、保湿用化粧水や日焼け後用の化粧水やジェルとしてもよく使われます。

生のアロエをかむと独特の苦みがありますが、これはアロイン、アロエモモジンなどの成分が含まれているからです。
この苦みが胃壁を刺激して胃液の分泌を促進させます。

食後胃がもたれる、食欲がない、胃が重い、むかつくなどの症状のある人はアロエを飲んでみるのもよいでしょう。

アロエ

アロエを切ったときにでるネバネバ成分にアロエウルシンという抗潰瘍性の成分が多く含まれています。
胃潰瘍はストレスや食生活の乱れなどで胃の粘膜がただれると胃液に含まれる消化酵素が自分のただれた胃壁を消化してしまうため出血したり、ひどいときは胃に穴があくこともあります。
アロエの粘液がただれた潰瘍部分を被って被膜をつくり、アロエウルシンが潰瘍を治します。

さらにアロエには血を凝固する作用があるので、出血も止めます。アロエを規則的に飲み続けると自律神経の働きが安定し、胃腸の働きが活発になり、血液循環もよくなるので身体の抵抗力が増し、風邪をひきにくくします。

また、口内炎の場合には、市販のアロエベラジュースをマウスウオッシュとして使うことが出来ます。

アロエは南アフリカ原産で,中国を経由して日本に渡来したと思われますが詳細は不明です。

アロエには多くの品種・種類があり、世界中で環境に適するように変化して分布しています。
日本の家庭で火傷の薬として多く栽培されている細いアロエは「キダチアロエ」で、ほかには「ケープアロエ」や「アロエベラ」も使われます。

日本薬局方の医薬品用アロエは「ケープアロエ」であり、「キダチアロエ」とも「アロエベラ」とも別種類で成分的にも多少異なります。
ケープアロエは市販薬の便秘薬として販売されています。

アロエベラはキダチアロエに比べ大きく育つ肉厚のあるアロエで、ヨーロッパなどで好まれています。

主に南アフリカから輸入しているケープアロエやアロエベラの葉の下の方を切ると流れ出す黄色い液汁やさらにそれを乾燥したものは日本では「ロカイ」(医薬品)とも呼ばれ、便通を起こす下剤として使われているほか、生理を起こす通経剤としての作用も知られています。

使用する場合は短期間に限り、一週間を超えないように注意しましょう。



アロエベラの注目栄養成分

  • アロイン、アロエモモジン、アロエウルシン

アロエベラの効果効能

  1. 慢性の胃炎や便秘のような消化管系の症状に効果がある。
    アロエの量の多少によって緩下作用(便の通じをよくする作用)と止痢作用(下痢を抑える作用)の両作用があります。
  2. 荒れた皮膚にうるおいを与える。
  3. ケープアロエの薬の適応症は便秘と便秘に伴う症状の緩和、頭重、のぼせ、肌あれ、吹き出物、食欲不振など。


アロエベラの活用法

1日量は大人で15g(生の葉で幅3cm長さ4cm位)、子供は大人の半分で、1日3回に分けて飲みます。

アロエの有効成分は熱に安定なので煎じて飲むこともできます。
はじめての人は1日量の1/3位から始めると良いでしょう。
身体の調子をみながら少しずつ増やしますが、下痢をするようでしたら分量を減らして下さい。
 
大腸刺激性下剤としては、細かく切ったアロエを1回1g程を水で飲みます。

アロエベラの注意点

  1. アロエは身体を冷やしますので身体が冷えて衰弱している時は避けましょう。
  2. 月経生理中や妊娠中・授乳中の内服を避けましょう。
  3. 薬などの相互作用:液汁は、長期使用の場合、カリウムの損失のため強心配糖体の作用が強まることがあります。

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