健康に良い免疫力を高める食べ物  なす

なすの高ポリフェノールで体内を活性し、疲れを解消

  • 薬効:食あたり、のぼせ、歯痛、口内炎、しもやけ、イボ、がん、高血圧、動脈硬化、眼精疲労など。

原産はインドで、日本へは奈良時代に中国を経由して渡ってきました。
『正倉院文書』の中にも出てくる、由緒ある野菜です。

種類も豊富で、主なものだけでも、中なす、小なす、丸なす、米なす、長なす、卵型なす、水なすなどがあります。

中なすはもっとも一般的なもので、炒めても、煮てもおいしくいただける万能野菜です。

小なすは漬け物に適している小ぶりな品種です。
丸なすは関西や北陸で好まれるなすです。
米なすはアメリカ産のずんぐりした品種です。
長なすは関西から九州にかけてよく食べられているものです。

なすは、焼きなすのほか、煮物、炒め物、蒸し物、グラタン、漬け物と、幅広い料理に使われています。

千両ナス

油をよく吸うので、てんぷらや油炒めなどにも相性がよく適しています。

漬け物にするときは、古釘を入れると、仕上がりを美しい色にすることができます。
なすの紫色は、ポリフェノールの一種・ナスニンという色素によるものですが、鉄やアルミニウムに反応して、鮮やかな紺色になるからです。

四季を通じて流通していますが、旬は7~9月の夏野菜です。
冬から春にかけてはハウスものになるので、どうしても味は落ちてしまいます。

買うときのポイントは、色つやの美しさと、ヘたの新しさを重点的に見るといいでしょう。ヘたの切り口が茶色く変色しているものは古い証拠なので避けましょう。

保存は乾燥させないよう、ラップにくるんで冷蔵庫で保管してください。



なすの栄養と効能

なすを栄養の面から見ると、低たんぱく、低カロリーで、栄養価はあまり高くありません。

主成分は糖質で、ビタミンはA、B1、B2、Cをごく少量含んでいるだけです。
比較的多いのがカルシウム、ほかに鉄が含まれています。

なすに豊富なアントシアニンは、天然色素であるポリフェノールの一種で、赤ジソやブルーベリーなどに多く含まれ、抗酸化の作用とともに、血栓ができるのを防いだり、目の疲労を改善する効果があります。

夏野菜は全般的に体を冷やす効果がありますが、なすはとくにその作用が強く認められます。
昔から高血圧やのぼせ症になすを食べるといい、といわれたのはこのためです。
夏場に常食していれば、体を冷やし、のぼせを防いでくれます。

逆に妊婦などは、食べすぎると体が冷える弊害となりますので、量をひかえたほうがいいでしょう。
「秋なすは嫁に食わすな」ということわざの真意も、ここにあるといわれています。

また、ぜんそく持ちの方、せきがよく出る方も、なすを多食すると、症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。

また、ふだん声を多く使う仕事の方は、のどをあらす可能性があるので、なすを多量に食べないほうが良いでしょう。

へたを乾かし煎じて飲むと、食あたりを改善させる効果があるといわれます。
また、この煎じ汁でしもやけの患部を洗うと、症状が緩和されます。

歯痛や口内炎、舌のただれには、ヘたを黒焼きにして患部に塗ります。
炎症をおこしている患部の熱を取り、痛みを解消してくれます。

また、なすの汁はイボ取りにも効果があります。
なすをおろしてしぼった汁を、毎日イボに塗ると、徐々にイボが消えていきます。



ナスの主な栄養成分(可食部100gあたり)

ナスの選び方・保存方法

【選び方】

  • ヘタにトゲがあり、枯れている部分がないもの。
  • 皮は濃い紫色でハリ・ツヤがある。
  • 傷やシワがあるものや茶色く変色しているものは避ける。

【保存方法】

  • ひとつずつ新聞紙で包んでポリ袋に入れ、袋の口を軽く閉じて野菜室で保存する。
    新聞紙で包むと、温度が下がり過ぎずに低温障害を防ぐことができます。(保存期間は約1週間)

ナスの栄養素を引き出す調理法

サッと洗い、皮つきのまま焼いてβ-カロテンとナスニンをたっぷり摂取

ナスに含まれるβ-カロテンには抗酸化作用があり、皮膚や目の機能の維持に働きます。
また、皮に含まれるポリフェノールのナスニンは、疲れた体に効果的な栄養素です。

これらをたっぷり吸収するには、皮付きのまま焼くのが一番です。
β-カロテンは油と一緒にすることで吸収率がアップします。

また、カリウムは水に溶ける性質があるので切ったものは水につけず、直ぐに調理することがポイントです。

ナスの健康美容効果倍増の食べ合わせ

ナス+かぼちゃ

ナスのβ-カロテン、かぼちゃのビタミンCビタミンEの相乗効果で、抗酸化作用がより高まります。

そのことにより、免疫力増強やシミ予防などの効果が期待できます。

おすすめレシピ:なすとかぼちゃの揚げ浸し

ナス+みそ

ナスの-カロテン、みそのタンパク質は、疲労回復を助ける働きがあります。

また、ナスのカリウムと、みそのレシチンは高血圧予防が期待できます。

おすすめレシピ:ナスとピーマンの味噌炒め

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